年末年始は多くの人が休暇をとり、また多くの施設・店舗なども休業していることが多くなります。そんな国民のお休みに、誰しも平等に起こりうるのが急な病気や怪我。
毎年正月なのに救急車のサイレンが鳴り響くことがいたたまれない気持ちにもなりますが、誰にでも起こる不測の事態であり避けたい事態。そんな困った時に駆け込めるのが休日診療所や救急病院です。
また、病院へ行くべきか迷う時、さらには救急車を呼ぶべき事態なのか不安になった時に電話で相談できる窓口があるのをご存知ですか?
そんな不測の事態の不安解消が期待できる窓口や、医療の相談窓口などについてまとめています。
風邪や腹痛・軽傷などの場合は休日診療所
冬に多くなる感染症、インフルエンザやコロナウィルス、胃腸風邪など心配な症状が出た時は休日診療所等で診てもらいます。熱が高く、食欲もない、水分も取れず脱水が心配されるなど緊急性の高い症状は素人では判断ができません。大人になると多少の熱でも寝ていれば治ると思っていると大きな疾患を見落としてしまうこともあります。かといって、これらの症状で救急車を呼ぶことは多くありません。動けるうちに休日診療所や急病センター、救急病院などへ出向くのが良いと思われます。
休日診療所とは?
休日診療所とは市内に設置されている休日のみに診療されている病院です。
名古屋市内には各区に一つは設置されているので住まいの近くの診療所を把握しておくことも焦らず行動できるポイントです。住まいの近くでなくても診察してもらうことはできますので、お出かけの際にも安心です。
休日急病診療所診療時間:日曜日・祝休日・12/29〜1/3 午前9:30〜正午/午後1:00〜4:30
また、平日夜間急病センターというのもあり、月曜日〜金曜日(内科のみ・小児科は事前に問い合わせ)で夜間の診療が受けられます。
緊急性は?迷ったら電話相談 #7119
いますぐに病院へ行ったほうが良いのか、救急車を呼ぶべきなのか?迷ってしまったらまずは落ち着いて電話相談
#7119 へかけてみましょう。
怪我や急病の本人にも判断がつかないもので、周りにいる方にも難しい問題である場合専門家の意見が大きく左右します。
相談は無料ですし、24時間365日、必ずつながります。
音声ガイダンスから始まる電話に心配になるかもしれませんが、適切な指示を仰ぐことが期待されます。常駐の看護師さんが対応してくれて、その症状・状態であれば救急車の出動が適切だと専門家からの言葉があれば迷わず119にかけられます。また、状態に合わせた応急処置などのアドバイスをしてもらった上で今後どのように行動すべきかも教えてもらえるので、慌てずに対処できると思います。
子供の急病は?焦らず #8000
中でも心配になる事案といえばお子様の急な病気です。急な高熱や嘔吐があれば心配になります。そんな時にどうしたら良いのかと不安になったら、#8000 に電話しましょう。(短縮番号が使えない時は、052-962-9900)
小児救急電話相談#8000は、小児科医師や看護師さんが専門的にアドバイスをしてくれる電話窓口で、急病などの際に今すぐ病院へ行くべきか、救急車を呼ぶべきか、様子を見ていても良い状態かなどの判断をしてくれます。
名古屋市にお住まいなら、「子どもあんしん電話相談」もあります。こちらも同じように看護師さんなどからのアドバイスが聞けて、症状に合わせた対応ができます。何よりも保護者の方が冷静な判断をすることが大切となってきます。心配がゆえパニックを起こすことのないよう、普段から相談できる場所があると安心です。
子どもあんしん電話相談:052-933-1174
緊急時は迷わず119 !!
緊急性の高い症状が見られる場合には迷わずすぐに119番通報をしましょう。繋がった先にも専門家がいます。慌てずに状況を説明すれば適切な対応をしてくれます。
緊急性が高いのはどんな時?たとえば…
・意識がなく呼びかけにも反応しない
・締め付けられるような激しい胸の痛み
・経験したことのないほどの突然の激しい頭痛
・強い吐き気
・けいれん
・交通事故・高いところから落ちるなどの強い衝撃
・大量の出血を伴う怪我・大きなやけど
一例ではありますが、このような症状がある場合には救急車を要請することが望ましいと考えられます。
まとめ
年末年始など、多くの場所で休業をしているのが医療現場。しかし急な病気や怪我はコントロールができません。日頃からかかりつけ医を持ち、不安な症状がある場合には休暇前に余裕を持って相談しておくことや、健康管理についてよく考えてみましょう。怪我につながる無理な運動も危険です。休みだからといって普段しないような過度な運動は控えましょう。そして、高齢者などで最近多く聞かれる「ヒートショック」など今までなんともなかったから、と気にせずにいると大きな事故につながることは多く潜んでいます。
せっかくの休日に病気や事故がないよう普段から対策をし、もしもの時には慌てず紹介したような相談窓口の利用も検討してみてください。
救急車の無闇な利用は重篤な症状の方への対応の遅れへとつながります。診療所なども、たくさんの人が押しかければパンク状態となり緊急性の高い人が見落とされる可能性もあります。電話窓口などでの医療スタッフのアドバイスに従い、落ち着いて行動して頂きたいと思います。
良い休暇を迎えられますよう、健康に気をつけて参りましょう。
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